【実録】家が原因で夫婦揃って喘息に…。築古2×4住宅を「空気」から変えた健康再生リノベーション
Before
After
「今の家に入居してから、家族の体調が優れない……」 そんな不安を抱えている方は、少なくありません。今回ご紹介する大津市・H様も、滋賀に帰郷してからの借家生活で、深刻な健康被害に悩まされていました。
「このままでは鬱になりそう」とまで追い詰められたご家族が、どのようにして健康と笑顔を取り戻したのか。ダイワ住研が共に歩んだ、中古住宅再生の物語をご紹介します。
基本情報
【工事名】長期優良住宅化リフォーム
【施工年】2022年
【費用】1567万円(税別)
【工事期間】110日
【工事番号】3826
「家が原因です」産婦人科医からの衝撃の一言
H様が滋賀の借家で暮らし始めて1年半。それまで健康だったご夫婦を襲ったのは、突然の「喘息(ぜんそく)」でした。
日当たりが悪く、昼間でも照明が必要なほど暗い室内。冬場の激しい結露と、そこから発生するカビ。診察した医師からは「住まいの環境が原因の可能性が高い」と告げられました。
さらに、毎月3万円を超える高額な電気代。心身ともに疲弊していたH様から相談を受けたとき、私たちダイワ住研は「プロとして、絶対にこのご家族を救わなければならない」と強く決意しました。
この事例は、工事を決める前に「住まい側で何を確認すべきか」を整理したうえで進めたケースです。
物件購入前からの「プロの目利き」
H様は、心機一転、中古住宅を購入してリノベーションすることを決断されました。そこで、長年の信頼関係がある弊社代表の和田が、物件選びから同行。
「長く安心して住み続けるための10項目」を徹底的にチェックしました。
1.地盤の安定性: 建物の沈下がないか、レベル測定(水平確認)を実施。
2.基礎外周のクラック: 沈下に伴う構造的なひび割れがないかチェック。
3.建築確認申請書(副本)の照合: 設計図面通りの構造(2×4のメリット等)であるか確認。
4.施工精度の誤差: 2×4仕様における施工誤差が許容範囲内か。
5.床下の状況(結露・シロアリ): 床下の結露状況と、それに伴う白蟻食害の有無。
6.雨漏れの状況: 現在進行形の雨漏れや、過去の浸水痕跡がないか。
7.換気設備の現状: 現状の換気能力と、新たな換気計画(第1種換気など)が可能か。
8.屋外排水桝(ます)の内部: 目に見えない排水管の詰まりや劣化状況。
9.屋根葺き材の劣化: 屋根材そのものの寿命やメンテナンス時期の判定。
10.近隣の住まい方・住民の程度: 長く住み続けるために不可欠な周辺環境のチェック。

JR駅徒歩3分という好立地ながら、建物の状態が良好であることを確認。「これなら新築より約1,000万円安く、最高に健康な家が作れる」と確信し、リノベーション計画がスタートしました。
「中古住宅リノベーションで一番怖いのは、目に見えない部分の劣化です。私たちは、H様が安心して購入できるよう、契約前に和田自らが地盤から近隣環境まで10項目に及ぶ徹底調査を行いました。特に排水桝の中や近隣の住まい方までチェックするのは、地元の工務店として『売って終わり』にしたくないからです。」
「低アレルゲン」を実現する3つの処方箋
喘息対策を最優先に、ダイワ住研が提案した「健康を守る設計」のポイントは以下の3点です。
① 機械の力で空気を洗う「第1種換気」
2×4工法は気密性が高い反面、適切な換気がないと空気が淀みます。 そこで、パナソニック製「熱交換気ユニット(FY-12VBD2SCL)」を採用。外気の影響を抑えつつ、家全体の空気を常に新鮮に保ち、カビ・ダニの原因となる湿気をコントロールします。

② 足元から暖める「非破壊断熱リフォーム」
「寒さ」は万病の元。既存の壁や床を壊しすぎず、コストを抑えながらも、高性能な断熱材(カネライトフォーム等)を適所に配置。窓には内窓「プラマードU」を設置し、結露をシャットアウトしました。

③ 「カビを寄せ付けない」素材選び
洗面脱衣室やキッチンなどの水回りには、タカラスタンダードのホーロー製品をセレクト。内部までホーロー仕上げのため、湿気によるカビの発生を物理的に防ぎます。
3つの処方箋を“性能”に変える、施工管理の視点
今回のリノベーションで、施工管理を担当した古川が特に重視したのは、
「断熱材を入れること」そのものではなく、
隙間を一切つくらない施工ができているか、という点でした。
断熱性能は、材料の良し悪しだけで決まるものではありません。
ほんの数センチの隙間が、結露や温度差の原因になることもあります。
そのため、職人の施工を施工管理がその都度確認しながら、
作業中も現場で納まりをチェック。
必要に応じてその場で調整を行い、
設計通りではなく「意図した性能がきちんと発揮される状態」を
現場でつくり上げていきました。
工事後の数値や、H様ご夫婦の暮らしの変化を通して、
施工の一つひとつが、室内環境に確実に影響していることを、
現場の立場からあらためて感じました。

[現場担当者]
施工管理者(工務)
古川 亮治
「見えない部分こそ、住み心地を左右する。
そう考えて、現場を管理しています。」
1階だけで生活が完結する「未来の安心」
リノベーションの魅力は、健康面だけではありません。 将来の高齢化も見据え、1階に寝室とワークルームを確保。収納を各所に増設、階段の上り下りなく生活が完結する間取りへと刷新しました。

さらに、キッチンは壁付けから対面へ。ご夫婦別のウォークインクローゼットや、ゴミ箱のサイズに合わせた造作カップボードなど、H様の生活スタイルに徹底的に寄り添った設計を施しています。

見えない部分まで丁寧に整えること。
その積み重ねが、空気の質や住み心地の差となって表れます。
今回のリノベーションは、
ダイワ住研が大切にしている
「健康を性能で支える家づくり」を
現場レベルで裏付ける事例になりました。
最後に:リフォームを検討されている方へ
H様は現在、喘息の悩みから解放され、明るく暖かい我が家で穏やかな日々を過ごされています。
ダイワ住研では、今回の2×4工法に限らず、一般的な在来工法(木造軸組)でも、その家の特性に合わせた「健康断熱リフォーム」を行っています。
「今の家が寒い、結露がひどい」「家族のアレルギーが心配」という方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、建物だけでなく、そこに住むご家族の「一生の健康」を守るお手伝いをいたします。
お客様の声
「憧れだった『1階完結の暮らし』が実現。
喘息の不安もなくなり、心からリラックスできる家になりました」
まるで新築のような住み心地に驚いています。以前の家では夫婦ともに喘息に悩み、将来への不安でいっぱいでしたが、今では空気が澄んでいるのを肌で感じます。
特に感動したのは、私たちのわがままに徹底的に寄り添ってくれた設計です。壁付けだったキッチンが、会話の弾む対面式に。使う予定のゴミ箱に合わせてミリ単位で調整してくれたカップボードや、適所に配置された収納のおかげで、家事が本当にスムーズになりました。 1階だけで生活が完結し、仕事にも集中できる書斎まである。この家に出会えて、ダイワ住研さんにお願いして、本当に良かったです。
ダイワ住研より
「目に見えない『空気質』と『将来の安心』を、技術でデザインしました」
H様が抱えていた健康上の不安を解消するため、単なる設備の交換ではなく、「断熱性能の向上」と「計画的な換気設計」をセットで構築しました。

特に、元々単板ガラスだった窓には、西日対策と断熱を兼ねて内窓を設置。これにより結露を抑え、喘息の原因となるカビ・ダニの発生を抑制しています。また、既存の2×4の間取りの良さを活かしつつ、収納不足を解消することで、視覚的にも機能的にも「ゆとり」が生まれるよう配慮しました。
補助金を活用した「長期優良住宅化リフォーム」は、高い技術力と緻密な現場管理が求められますが、それこそがH様の「一生の健康」を守るための、地元の工務店としての誇りです。
仕様建材&住設機器
〇キッチン:タカラスタンダード「エーデルL2550」
(熱や湿気に強く、カビを寄せ付けない高品位ホーローを選択)
〇ユニットバス:タカラスタンダード「グランスパ」
(断熱性能が高く、冬場のヒートショックを防ぐ保温性に優れたお風呂)
〇洗面化粧台:タカラスタンダード「オンディーヌ」
(湿気がこもりやすいキャビネット内部までホーロー。アレルギー対策を徹底)
〇トイレ:パナソニック「アラウーノ」
(お手入れのしやすさと清潔感を重視)
〇床材:プレイリーホームズ「カバ ラスティック」
(足触りが良く、調湿作用のある無垢の風合いでリラックス効果を)
〇換気:パナソニック「熱交換気ユニット(カセット形)」
(24時間、温度を保ちながら空気を入れ替える健康の要)





