家が寒いのは窓だけが原因?工務店が床下まで調べる理由|滋賀県栗東市の断熱リフォーム
2026.11.2
省エネリフォーム
「家が寒いのは、やっぱり窓が原因なんでしょうか?」
住まいの寒さについて、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
窓は、住宅の中でも熱が出入りしやすい場所の一つです。
しかし、窓の断熱性能を高めるだけでは、十分に寒さが改善しない住宅もあります。
滋賀県栗東市で行った断熱リフォームでは、窓の交換をご希望のお客様のお住まいを調査したところ、窓以外にも2つの問題が見つかりました。
それは、床下の断熱不足と、建物の隙間から入り込む冷たい空気です。
今回は、ダイワ住研代表の和田隆之が、実際の工事をもとに、寒さの原因をどのように調べ、なぜ窓だけでなく床下まで対策したのかをご説明します。
窓の交換だけでは、寒さが改善しないかもしれない
今回のお客様から最初にいただいたご依頼は、窓の断熱改修でした。
お困りだったのは、夜中の足元の寒さです。
寝ていると足元が冷え、何度も目が覚めてしまう。
そのため、十分に眠れない状態が続いていたそうです。
「窓を交換すれば、寒さが改善するのではないか」
そう考えてご相談いただきました。
現地調査には、ダイワ住研のアドバイザーと工事部の責任者が伺いました。
窓の状態を確認するとともに、住まい全体の寒さにつながる箇所を調べました。
そこでわかったのが、窓だけを交換しても、お客様が期待されるほどの改善につながらない可能性があるということでした。
寒さの原因は、一軒一軒違います
和田社長は、こう説明します。
「窓も確かに大きな原因なんですけど、窓だけではなくて、住まいによって他の原因も考えられます」
例えば、床下に断熱材が入っていなければ、冬場は床の表面温度が下がりやすくなります。
また、床下と室内をつなぐ隙間があれば、冷たい空気が入り込むこともあります。
そのため、窓だけを見るのではなく、床下や建物の隙間なども確認する必要があるのです。
現地調査で見つかった、寒さの3つの原因
今回のお住まいでは、次の3つの原因が確認されました。
| 原因 | 現地で確認したこと | 必要と判断した対策 |
|---|---|---|
| ① 窓 | 木製建具と1枚ガラスで断熱性が低い | 断熱性能の高いサッシへ交換 |
| ② 床下 | 断熱材が入っていない | 床下に断熱材を施工 |
| ③ 隙間 | 敷居と床下地の隙間から冷気が侵入 | 気密テープなどで隙間をふさぐ |
それぞれ、現場の写真とともにご説明します。
原因① 木製建具と1枚ガラス。窓の断熱性能が低かった


既存の窓は、木製の建具に1枚ガラスが入ったものでした。
このような窓は、断熱性能の高い窓と比べて、室内の熱が外へ逃げやすくなります。
また、建具の隙間から冷たい空気が入り込むこともあります。
そこで、アルミと樹脂の複合サッシとLow-E複層ガラスを採用しました。
窓の断熱性能を高めることで、窓から逃げる熱を減らすことが期待できます。
ただし、今回のお住まいでは、窓以外にも寒さの原因がありました。
原因② 床下に断熱材が入っていなかった

2つ目の原因は、床下の断熱不足です。
畳を撤去し、床下地を確認すると、断熱材が入っていませんでした。
和田社長によると、築45年前後の和風住宅では、このような構造が見られることがあります。
床下に断熱材がない場合、冬場は床の表面温度が下がりやすくなります。
暖房で室内を暖めても、足元が冷たい。
その原因が、床下にある場合もあるのです。
そこで今回は、根太を撤去して高さを調整し、根太と根太の間に発泡系の断熱材を施工しました。
なぜ、床下には発泡系の断熱材を使ったのか?
断熱材には、繊維系や発泡系など、さまざまな種類があります。
ダイワ住研では、床下の湿気や結露のリスクも考慮して、発泡系の断熱材を採用しています。
和田社長が注意しているのが、夏場の「逆転結露」です。
夏の暖かく湿った空気が、温度の低い床下に入り込むと、条件によっては結露が発生します。
断熱材が水分を含んだ状態が続くと、断熱性能の低下やカビの発生につながるおそれがあります。
そのため、ダイワ住研では、断熱性能だけでなく湿気への対応も考えて材料を選んでいます。
「それぞれの性能には、良いところと注意すべきところがありますので、適材適所という考え方でやっています」
断熱材は、厚く入れればよいというものではありません。
どこに、どのような材料を、どのように施工するか。
その判断も、住まいの性能を高めるうえで大切になります。
原因③ 敷居と床下地の隙間から冷たい空気が入り込んでいた

3つ目の原因は、建物の隙間です。
今回のお住まいでは、敷居と床下地の取り合い部分から、冷たい空気が室内に入り込む状態でした。
このように、建物の隙間を通って意図せず空気が出入りすることを「漏気(ろうき)」といいます。
断熱材を施工しても、隙間から冷気が入り込んでいれば、寒さが残る場合があります。
そこで今回は、敷居と床下地の取り合い部分に気密テープを施工しました。
さらに、床下地の上にフィルムを施工し、湿気への対策も行いました。

写真説明:床下の断熱施工とフィルム施工を行った状態。
断熱材で熱の移動を抑えること。
隙間をふさいで、冷たい空気の侵入を防ぐこと。
この2つは、似ているようで役割が異なります。
今回の工事では、両方の対策を組み合わせました。
なぜ、窓だけでなく床下の工事も提案したのか?
今回、ダイワ住研が大切にしたのは、お客様が希望された工事をそのまま行うことではありませんでした。
お客様が本当に困っておられたのは、窓の性能そのものではなく、夜中に足元が寒くて眠れないことです。
和田社長は、当時の判断を次のように振り返ります。
「窓だけでは思うほどの断熱改善にならないということで、床下と隙間対策もされたらどうですか、と提案させていただきました」
お客様は、その提案を受け入れてくださいました。
窓を交換することが目的なのではありません。
お客様が困っている寒さの原因を見つけ、その原因に合った工事を行うこと。
それが、今回の提案の出発点でした。
工事後、電気毛布を使わなくても眠れるように
工事後、お客様から次のような感想をいただきました。
「電気毛布を使わなくても、すやすや眠れるようになりました」
以前は、足元の寒さで夜中に何度も目が覚めていたお客様。
工事後は、寒さが改善され、快適に過ごしておられるとのことでした。
今回、室温や睡眠状態を数値で比較したデータはありません。
しかし、毎日の暮らしの中で、お客様ご自身が変化を実感されたことは、私たちにとって大切な結果です。
和田社長も、お客様からこのような感想をいただけたことについて、
「本当に工務店という仕事をしていて、ありがたいなと思っています」
と話しています。
滋賀県で家の寒さにお困りの方へ。まず原因を調べることから
今回の栗東市の住宅では、窓・床下・隙間という3つの原因が重なっていました。
しかし、すべての住宅が同じ状態とは限りません。
窓の断熱改修だけで改善が期待できる住宅もあれば、床下や壁、天井の断熱不足、建物の隙間などが影響している住宅もあります。
大切なのは、工事の方法を先に決めるのではなく、寒さの原因を確かめることです。
ダイワ住研では、滋賀県草津市を拠点に、栗東市・守山市・大津市・野洲市などの住まいづくりに携わっています。
「暖房をつけても足元が寒い」
「夜中に寒くて目が覚める」
「窓を交換すれば改善するのか知りたい」
そんなお悩みがあれば、まずは今のお住まいの状態を確認することから始めてみませんか。
和田社長は、こう話します。
「そのお宅お宅によって、寒い原因が違います。これまで何件もそういう現場を見てきていますので、お気軽に声をかけていただけたらと思います」
私たちダイワ住研は、これまで培ってきた経験と技術を生かし、ご縁をいただいたお客様の健やかな暮らしに、少しでもお役に立ちたいと考えています。
今回の工事内容を詳しく知りたい方
家の寒さは、窓だけでなく、床下や壁、天井、建物の隙間などが関係している場合があります。
ダイワ住研では、お住まいの状態やお困りごとを伺いながら、原因を確認し、必要な対策を考えます。
動画で詳しく知りたい方
和田社長が、今回の断熱リフォームで確認した3つの原因と対策について解説しています。





