中古住宅の耐震チェック|滋賀で購入前に確認すべき判断基準
2025.12.15
リノベーション
中古住宅+リノベを考え始めると、
多くの方が必ず感じるのが、
「この家、地震は大丈夫なのかな?」
という不安です。
特に、
・小さなお子さんがいる
・これから長く住むつもり
・新築と同じくらい安心したい
そう考えている方ほど、
耐震性は気になるポイントだと思います。
ただ、安心していただきたいのは、
中古住宅=耐震が不安
という単純な話ではない、ということです。
大切なのは、
「耐震性があるか・ないか」ではなく、
今の状態を正しく確認できているかどうか。
このページでは、
滋賀で45年以上、住宅の施工と調査を行ってきた
ダイワ住研が、
中古住宅を検討する際に
最低限おさえておきたい耐震の考え方と確認ポイントを
分かりやすくまとめました。
まず知っておきたい「中古住宅の耐震」の基本
耐震性は「築年数」だけで決まらない
中古住宅の耐震性は、
「古いから危ない」「新しいから安心」
と単純に判断できるものではありません。
重要なのは、
✔建てられた時代の耐震基準
✔構造の種類
✔現在の劣化状況
この3つの組み合わせです。
1981年がひとつの目安になる理由
日本の住宅は、
1981年(昭和56年) を境に、
耐震基準が大きく変わりました。
表:耐震基準の考え方
| 建築時期 | 耐震基準 | 考え方 |
|---|---|---|
| 〜1980年 | 旧耐震 | 倒壊しない基準ではない |
| 1981年〜 | 新耐震 | 大地震でも倒壊しにくい |
ただし、
新耐震=必ず安全
旧耐震=必ず危険
というわけではありません。
実際には、
・施工精度
・メンテナンス状況
・湿気や劣化の影響
によって、状態は大きく異なります。
滋賀の中古住宅で耐震を考えるときの注意点
湿気と劣化が耐震性に影響する
滋賀は、
・湖に近い地域
・湿度が高いエリア
・冬の冷え込みが強い地域
が混在しています。
そのため、
柱や土台が湿気の影響を受けやすく、
構造材の劣化が耐震性を下げているケースも少なくありません。

構造によって耐震チェックのポイントが違う
中古住宅は、
構造によって耐震の見方が変わります。
表:構造別 耐震チェックの視点
| 構造 | チェックポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| 木造在来 | 筋交い・金物 | 劣化・白蟻 |
| 2×4 | 面材・接合部 | 間取り変更制限 |
| 軽量鉄骨 | 接合部・錆 | 結露の影響 |
| 重量鉄骨 | 基礎・接合部 | 断熱とのバランス |
構造を理解せずに
「耐震補強できますよ」と言われても、
本当に必要かどうかは判断できません。
購入前に必ず確認したい耐震チェックのポイント
図面・資料で確認できること
購入前でも、
次の点は資料で確認できます。
✔建築年
✔構造種別
✔増改築の履歴
✔過去の補強工事の有無
これだけでも、
耐震の方向性はある程度見えてきます。
現地でしか分からない重要ポイント
本当に大切なのは、
現地での確認です。
・床下の状態
・柱・土台の劣化
・筋交いの配置
・金物の有無
これらは、
専門的な視点がないと見落とされやすい部分です。
耐震診断は「不安をあおるもの」ではありません
耐震診断の本当の目的
耐震診断というと、
「問題を指摘されるだけ」
と感じる方もいらっしゃいます。
本来の目的は、
今の状態を正しく知り、必要な対策を判断すること。
✔補強が必要なのか
✔部分的で足りるのか
✔リノベと同時に行うべきか
これを整理するためのものです。
ダイワ住研の耐震チェックの考え方
ダイワ住研では、
住宅診断士の視点で建物の状態を確認しながら、
リノベ計画と合わせて
「現実的な耐震の考え方」をご提案しています。
また、宅地建物取引業の免許を持つ工務店のため、
「この家を購入して進めて良いか」という
取引判断も含めて確認できる体制です。
体感して理解する耐震と構造
構造まる見えスタジオで分かること
図面や説明だけでは、
耐震や構造は分かりにくいものです。
ダイワ住研では、
中古住宅リノベ 構造まる見えスタジオで、
・構造の違い
・耐震補強の考え方
・施工精度の差
を、実物を見ながら確認できます。
よくある質問(耐震について)
Q.耐震補強は必ず必要ですか?
建物の状態によります。
不要な補強を勧めることはありません。
Q.耐震補強は必ず必要ですか?
建物の状態によります。
不要な補強を勧めることはありません。
まとめ|耐震は「確認できれば前に進める」
中古住宅の耐震は、
知らないままだと不安になりますが、
確認できれば判断材料になります。
・築年数を見る
・構造を見る
・劣化を見る
・必要なら診断する
この順番を守れば、
中古住宅+リノベでも
新築と同じように安心できる住まいを目指せます。
耐震が気になる物件がある方は、
購入前の確認からお気軽にご相談ください。





