【実録】家が原因で夫婦揃って喘息に…。築古2×4住宅を「空気」から変えた健康再生リノベーション
Before
After
「今の家に入居してから、家族の体調が優れない……」 そんな不安を抱えている方は、少なくありません。今回ご紹介する大津市・H様も、滋賀に帰郷してからの借家生活で、深刻な健康被害に悩まされていました。
「このままでは鬱になりそう」とまで追い詰められたご家族が、どのようにして健康と笑顔を取り戻したのか。ダイワ住研が共に歩んだ、中古住宅再生の物語をご紹介します。
最初に1分|この事例の結論(住まい側の確認→原因整理→改善)
今回の結論:
借家で夫婦そろって喘息に悩まされた背景には、「結露・湿気が残りやすい条件」+「空気が淀みやすい条件」が重なっていました。
そこでこの事例では、空気(換気)×温度差(断熱)×カビが残りにくい素材をセットで整え、健康と暮らしやすさを同時に取り戻しました。
※医療の診断はできません。住まい側で確認できる環境要因を整理し、判断材料をそろえます。
| 住まい側で確認したこと(診断的に整理) | 分かったこと(原因候補の上位) | この事例でやったこと |
|---|---|---|
| 結露・カビの出方(季節/場所)+室内の湿気の残り方 | 結露条件が残りやすく、カビが再発しやすい | 温度差を減らす(断熱・内窓)+湿気をコントロール |
| 空気の流れ(給気・排気のバランス) | 空気が淀むと、湿気が逃げずに残りやすい | 第1種換気(熱交換)で「空気の質」を設計 |
| 水回り・収納の「カビが残る条件」 | 素材や納まり次第で再発リスクが上がる | 水回りはカビが残りにくい素材へ(ホーロー等) |
基本情報
【工事名】長期優良住宅化リフォーム
【施工年】2022年
【費用】1567万円(税別)
【工事期間】110日
【工事番号】3826
この施工事例の要約(3分でわかる結論)
この事例は、借家で夫婦そろって喘息に悩まされたご家族が、健康を最優先に「低アレルゲンの家」を目的に中古住宅を購入し、空気環境から再生したリノベーションです。
ダイワ住研は、いきなり工事を決めずに、まず 購入前の段階から建物の状態を10項目でチェックし、「安心して買えるか」「どんな対策が必要か」を整理した上で計画をスタートしました。
(※医療の診断は行いません。住まい側で確認できる環境要因を整理し、判断材料をそろえます)
購入前に整理した「不安」と「判断材料」
| 項目 | 内容(この事例) |
|---|---|
| 目的 | 夫婦の咳・喘息の不安を減らすため、低アレルゲンの住まいを実現したい |
| 主な悩み | 借家で夫婦とも喘息が発症/結露とカビによる不安 |
| 住まい側の兆候 | 日当たりが悪く暗い・冬の結露が強い・カビが発生 |
| 進め方の核 | 「住環境が原因の可能性」を受け、住まい側で整理→購入→低アレルゲン化へ |
着工前-外観-1-1024x768.jpg)
トイレ床根太やり替え-1-1024x768.jpg)
省エネ対策-浴室周り断熱材充填前-1-1024x768.jpg)
物件購入前にやったこと
この事例の特徴は、ダイワ住研が所有していた物件だからこそ、購入前に建物の状態を10項目で確認・開示し、リスクを整理したうえで計画を始められたことです。
(地盤・基礎・雨漏り・床下結露/シロアリ・換気設備の現状・屋根劣化・排水桝の中まで確認、など)
低アレルゲンを実現する「3つの処方箋」(今回の結論)
- 第1種換気(熱交換)で空気を整える:気密性の高い2×4で空気が淀まないよう計画
- 非破壊断熱+内窓で温度差を減らす:寒さ・結露条件を減らす
- カビを寄せ付けない素材選び:水まわりはホーロー等でカビの発生を抑える方向へ
同じ悩みの方へ(迷ったらこの順が最短です)
※迷ったら、「場所別の対応表」→「原因診断」の順が最短です。
症状から原因を当てはめたい方(場所別)
自分の状況がどれに近いかを表で整理できます。
→ 結露・黒カビが出る場所別|原因の目安とやるべき順番(草津・大津)
今すぐ診断が必要かを3分で確認したい方
→ 結露・カビの原因セルフチェック7項目|壁の中か換気か判断(草津・大津)
相談前に「診断で何をするか」を知りたい方
→ 結露・カビ原因診断で何を測る?壁を壊さず原因を切り分ける方法(草津・大津)
原因を切り分けて相談したい方(原因診断)
けっして無理な営業は行いません。原因整理と判断材料づくりの場です。
→ 【滋賀】空気環境・結露カビ原因診断はこちら(診断のみ可)
※ここから下は、この事例を「時系列で詳しく」まとめています(ご相談時の状況→購入前チェック→設計→施工→暮らしの変化)。
「家が原因かも」医師からの一言で、住まい側の確認を始めた
H様が滋賀の借家で暮らし始めて1年半。それまで健康だったご夫婦を襲ったのは、突然の「喘息(ぜんそく)」でした。
日当たりが悪く、昼間でも照明が必要なほど暗い室内。冬場の激しい結露と、そこから発生するカビ。
診察した医師からは「住まいの環境が原因の可能性が高い」と告げられました。
さらに、毎月3万円を超える高額な電気代。心身ともに疲弊していたH様から相談を受けたとき、私たちダイワ住研は、住まい側で整理し、遠回りを止めることを優先しました。
この事例は、工事を決める前に 「住まい側で何を確認すべきか」 を整理したうえで進めたケースです。
滋賀で中古住宅リノベを分断して進めると、購入後に性能問題が発覚するケースは少なくありません。
今回の事例は、物件・診断(確認)・費用・ローンを契約前に同時進行で整理したケースです。
▶ 滋賀で中古住宅+リノベの進め方と判断基準
▶ 滋賀で中古住宅リノベを同時進行するワンストップの流れ
物件購入前からの「プロの目利き」
H様は、心機一転、中古住宅を購入してリノベーションすることを決断されました。そこで、弊社代表の和田が、購入前の段階で建物の状態を10項目で確認・開示し、安心して判断できる材料をそろえました。
「長く安心して住み続けるための10項目」を徹底的にチェックしました。
1.地盤の安定性: 建物の沈下がないか、レベル測定(水平確認)を実施。
2.基礎外周のクラック: 沈下に伴う構造的なひび割れがないかチェック。
3.建築確認申請書(副本)の照合: 設計図面通りの構造(2×4のメリット等)であるか確認。
4.施工精度の誤差: 2×4仕様における施工誤差が許容範囲内か。
5.床下の状況(結露・シロアリ): 床下の結露状況と、それに伴う白蟻食害の有無。
6.雨漏れの状況: 現在進行形の雨漏れや、過去の浸水痕跡がないか。
7.換気設備の現状: 現状の換気能力と、新たな換気計画(第1種換気など)が可能か。
8.屋外排水桝(ます)の内部: 目に見えない排水管の詰まりや劣化状況。
9.屋根葺き材の劣化: 屋根材そのものの寿命やメンテナンス時期の判定。
10.近隣の住まい方・住民の程度: 長く住み続けるために不可欠な周辺環境のチェック。

JR駅徒歩3分という好立地ながら、建物の状態が良好であることを確認。「これなら新築より約1,000万円安く、健康面も含めて整えられる」と判断し、リノベーション計画がスタートしました。
「低アレルゲン」を実現する3つの処方箋
喘息対策を最優先に、ダイワ住研が提案した「健康を守る設計」のポイントは以下の3点です。
① 機械の力で空気を整える「第1種換気」
2×4工法は気密性が高い反面、適切な換気がないと空気が淀みます。そこで、パナソニック製「熱交換気ユニット(FY-12VBD2SCL)」を採用。外気の影響を抑えつつ、家全体の空気を常に新鮮に保ち、カビ・ダニの原因となる湿気をコントロールします。

② 温度差を減らす「非破壊断熱リフォーム+内窓」
既存の壁や床を壊しすぎず、コストを抑えながらも、高性能な断熱材(カネライトフォーム等)を適所に配置。窓には内窓「プラマードU」を設置し、結露を抑える方向へ整えました。

③ 「カビが残りにくい」素材選び
洗面脱衣室やキッチンなどの水回りには、タカラスタンダードのホーロー製品をセレクト。内部までホーロー仕上げのため、湿気によるカビの発生を抑える方向へ寄与します。
3つの処方箋を“性能”に変える、施工管理の視点
今回のリノベーションで、施工管理を担当した古川が特に重視したのは、「断熱材を入れること」そのものではなく、隙間をつくらない施工ができているか、という点でした。
断熱性能は、材料の良し悪しだけで決まるものではありません。ほんの数センチの隙間が、結露や温度差の原因になることもあります。
そのため、職人の施工を施工管理がその都度確認しながら、作業中も現場で納まりをチェック。必要に応じてその場で調整を行い、「意図した性能がきちんと発揮される状態」を現場でつくり上げていきました。

[現場担当者]
施工管理者(工務)
古川 亮治
「見えない部分こそ、住み心地を左右する。そう考えて現場を管理しています。」
1階だけで生活が完結する「未来の安心」
リノベーションの魅力は健康面だけではありません。将来の高齢化も見据え、1階に寝室とワークルームを確保。収納を各所に増設し、階段の上り下りなく生活が完結する間取りへと刷新しました。

さらに、キッチンは壁付けから対面へ。ご夫婦別のウォークインクローゼットや、ゴミ箱のサイズに合わせた造作カップボードなど、H様の生活スタイルに徹底的に寄り添った設計を施しています。

見えない部分まで丁寧に整えること。その積み重ねが、空気の質や住み心地の差となって表れます。
「家が原因かも」と感じたら、最初にやること
この事例のように、アレルギーや喘息の背景に住環境が関わっているケースは少なくありません。
ただし、すぐに大規模リノベーションが必要とは限りません。
まずは 温度・湿気・空気の流れを整理することが第一歩です。
最後に:リフォームを検討されている方へ
H様は現在、喘息の悩みから解放され、明るく暖かい我が家で穏やかな日々を過ごされています。
ダイワ住研では、今回の2×4工法に限らず、一般的な在来工法(木造軸組)でも、その家の特性に合わせた「健康断熱リフォーム」を行っています。
「今の家が寒い、結露がひどい」「家族のアレルギーが心配」という方は、まずは住まい側の条件整理から始めてください。
お客様の声
「憧れだった『1階完結の暮らし』が実現。
喘息の不安もなくなり、心からリラックスできる家になりました」
まるで新築のような住み心地に驚いています。以前の家では夫婦ともに喘息に悩み、将来への不安でいっぱいでしたが、今では空気が澄んでいるのを肌で感じます。
特に感動したのは、私たちのわがままに徹底的に寄り添ってくれた設計です。壁付けだったキッチンが、会話の弾む対面式に。使う予定のゴミ箱に合わせてミリ単位で調整してくれたカップボードや、適所に配置された収納のおかげで、家事が本当にスムーズになりました。1階だけで生活が完結し、仕事にも集中できる書斎まである。この家に出会えて、ダイワ住研さんにお願いして、本当に良かったです。
ダイワ住研より
「目に見えない『空気質』と『将来の安心』を、技術でデザインしました」
H様が抱えていた健康上の不安を減らすため、単なる設備の交換ではなく、「断熱性能の向上」と「計画的な換気設計」をセットで構築しました。

特に、元々単板ガラスだった窓には、西日対策と断熱を兼ねて内窓を設置。これにより結露を抑え、喘息の原因となるカビ・ダニの発生を抑制する方向へ整えています。また、既存の2×4の間取りの良さを活かしつつ、収納不足を解消することで、視覚的にも機能的にも「ゆとり」が生まれるよう配慮しました。
補助金を活用した「長期優良住宅化リフォーム」は、高い技術力と緻密な現場管理が求められます。地元の工務店として、住まいの性能で健康を支えるための取り組みです。
仕様建材&住設機器
〇キッチン:タカラスタンダード「エーデルL2550」
(熱や湿気に強く、カビを寄せ付けない高品位ホーローを選択)
〇ユニットバス:タカラスタンダード「グランスパ」
(断熱性能が高く、冬場のヒートショックを防ぐ保温性に優れたお風呂)
〇洗面化粧台:タカラスタンダード「オンディーヌ」
(湿気がこもりやすいキャビネット内部までホーロー。対策を徹底)
〇トイレ:パナソニック「アラウーノ」
(お手入れのしやすさと清潔感を重視)
〇床材:プレイリーホームズ「カバ ラスティック」
(足触りが良く、調湿作用のある無垢の風合いでリラックス効果を)
〇換気:パナソニック「熱交換気ユニット(カセット形)」
(24時間、温度を保ちながら空気を入れ替える健康の要)
同じ症状なら、先に状況を整理できます。
→ 結露・黒カビが出る場所別|原因の目安とやるべき順番(草津・大津)
※契約前提の相談ではありません。状況整理と判断材料づくりの場です。





