ハウスメーカーの家でも寒い・暑い?築年数で分かる断熱性能とリフォームの考え方
2026.1.19
リノベーション
結論:
積水ハウスやパナホームなどのハウスメーカー住宅でも、
建てられた時代や住まいの状態によっては、寒さ・暑さの悩みが起きることがあります。
これは「家が悪い」「メーカーが悪い」のではなく、
建てられた時代の断熱基準の違いによるものです。
このページでは、
- なぜハウスメーカー住宅でも不満が出るのか
- 築年数ごとの断熱性能の考え方
- リフォームで何ができて、何に注意すべきか
を、滋賀の住宅事情を前提に整理します。
ハウスメーカーの家=快適、とは限りません
「当時は十分」でも、今の基準では違います
ハウスメーカー住宅は、
- 工場生産による品質の安定
- 当時の基準では高性能
という強みがありました。
ただし重要なのは、
その性能は「建てた当時の基準」での話だという点です。
暮らし方が変わり、求められる性能も変わった
- 高齢になり、家にいる時間が増えた
- 冬夏の体への負担が大きくなった
こうした変化に対し、
家の性能が追いついていないケースがあります。
ハウスメーカー住宅の寒さ・暑さは、
経年劣化ではなく「基準の違い」で起きます。
築年数別|ハウスメーカー住宅の断熱の考え方
表:住宅の建築年代と断熱性能の傾向
| 建築年代 | 当時の断熱の考え方 | 今起きやすい悩み |
|---|---|---|
| 1990年代 | 断熱は最低限 | 冬寒い・夏暑い |
| 2000年代 | 省エネ意識が出始め | 部屋ごとの差 |
| 2010年代 | 性能向上 | 一部に温度ムラ |
1990年代以前の住宅
- 窓は一枚ガラスが主流
- 温度差を想定していない
→ ヒートショック・室内熱中症のリスクが高い
2000年代の住宅
- 断熱材は入っている
- ただし窓・間取りに弱点
→ 部屋ごとの寒暖差が生じやすい
2010年代以降の住宅
- 全体性能は向上
- 生活動線でムラが出る
→ 「部分的に不快・危険」になりやすい
主要ハウスメーカーに多い「構造タイプ別」断熱の特徴と注意点
※以下は、滋賀県内で実際に相談・調査・改修に関わった事例をもとに、
構造タイプごとの一般的な傾向として整理したものです。
すべての住宅に当てはまるものではなく、
実際の状態は建築時期・施工内容・改修履歴によって異なります。
| 構造タイプ | 主に多い建築年代 | 構造の特徴 | 注意点(条件付き) | 向いている断熱対策 |
| 軽量鉄骨造 | 1990年代以前に多い | 躯体が軽く、耐震性が高い | 当時の断熱・防露設計のまま使用されている場合、 立地や使用環境によっては壁体内結露が起きるケースがある | 内窓(窓断熱)・結露点検・部分断熱 |
| 2×4(枠組壁工法) | 1990〜2000年代 | 気密性が高く、室温が安定しやすい | 通気・換気計画が不十分な場合、内部結露が起きるケースがある | 換気確認・窓断熱・断熱材の点検 |
| 在来木造 | 年代幅が広い | 間取りの自由度が高く、改修しやすい | 施工品質や断熱施工にばらつきがある場合、温度ムラが生じやすい | 床・天井断熱・窓断熱・部分断熱 |
| 重量鉄骨造・RC造 | 1990年代以降 | 構造強度・気密性が高い | 断熱不足の場合、熱橋や結露により温度ムラが出るケースがある | 窓断熱・部分断熱・結露対策 |
ハウスメーカー住宅を断熱リフォームする際の注意点
いきなり全面改修はおすすめしません
よくある失敗は、
- 性能を上げたい → 全部やろうとする
- 結果、費用も工事規模も大きくなる
ことです。
大切なのは、
どこが弱点かを見極めることです。
内窓など「効くところ」から始める
ハウスメーカー住宅では、
- 窓
- 脱衣所・廊下
- 2階居室
が弱点になりやすい傾向があります。
ダイワ住研がハウスメーカー住宅を扱える理由
業務請負で培った「中身を知っている経験」
ダイワ住研は、
住友林業の業務請負として住宅に関わってきた経験があります。
そのため、
- 図面だけでは分からない構造
- 実際の施工のクセ
を理解した上で、
無理のない断熱リフォームを検討できます。
ハウスメーカー住宅の断熱リフォームでは、
構造を知っているかどうかが結果を左右します。
判断の前に「今の家の状態」を知ってください
ハウスメーカー住宅でも、
寒さ・暑さの原因は家ごとに違います。
まずは、
「どこが弱点になっているか」
「段階的に何ができそうか」
を整理してから考えるのがおすすめです。
同じメーカー・同じ年代でも差があります
同じ積水ハウス、同じパナホームでも、
- 間取り
- 立地
- 改修履歴
によって、状態は異なります。
今の家の状態を知るための中古住宅診断
まとめ
✔ ハウスメーカー住宅でも寒さ・暑さは起きる
✔ 原因は 建てた年代の断熱基準
✔ 会社ではなく 家の状態 を見る
✔ 対策は 弱点から段階的に
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ハウスメーカー住宅の断熱は、
「全部やる」か「何もしない」かの二択ではありません。
築年数と家の状態を見ながら、
効くところから、無理のない順番で整える。
それが、後悔しない考え方です。
同じメーカー・同じ築年数でも、
「できること」「やらなくていいこと」は家ごとに違います。
今の住まいに合った断熱の考え方を、
一度、整理してみませんか。
この記事を書いた人
ダイワ住研 広報チーム
滋賀県で中古住宅リノベーション・住宅診断を行う工務店。
高齢者が安心して暮らし続けられる住まいづくりをテーマに、
断熱・耐震・住環境改善に関する情報を発信しています。
監修
ダイワ住研 代表取締役 和田隆之
滋賀県で長年、住宅の現場に携わり、
「健やかな暮らしの基盤は家であり、住まいは命を守る器」という考えのもと、
中古住宅診断・断熱改修を数多く手がけてきました。





